うみのクラシック部屋

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【ピアノ初心者のための楽譜の読み方】調号をおぼえて、譜読みを楽にしましょう! ②調号を一目で見分けられる簡単な方法

前回の記事で楽譜の最初に書いてある♯や♭(=調号)のことについてお話ししました。
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シャープが1つのもの、2つのもの、フラット1つのもの、2つのもの、何もついていないものなど、たくさんの種類がありました。
この調号を見れば、その曲が何の調なのかがわかるということもお話ししたと思います。

今回はその続きで、調の見分け方についてをお話ししようと思います。
「この調号がついていたらこの調」と覚えてしまうのもいいですが、調号を見た瞬間にわかるすごく簡単な見分け方があるので、今日はこれをお伝えしたいと思います。

調の見分け方

前回説明したように、”調”というのは簡単に言えば”その曲の中心となる音は何なのか?”を表す言葉です。
調号から調を見分けるには、この”曲の中心となる音”主音と言います)を見つけるのがポイントになります。

調を見分ける流れとしては、以下の通りになります。



  1. 調号を見て、長調の”曲の中心となる音”=”主音”を見つける。
  2. その曲が長調なのか短調なのかを見分け、調を見極める。



調号1種類につき、長調と短調1つずつを表すことも前回お話ししました。
調を見分ける時には、まずその調号で表される長調を突き止め、そこからその曲の調を見極めます。

一番重要なのは、1.の長調の”主音”を見極めること
調号がシャープのものとフラットのもので見分け方が違うので、それぞれ見ていきます。

調号を見て、長調の”曲の中心となる音”=”主音”を見つける

シャープの場合

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例にこの調号を挙げてみます。
前回の記事で説明したように、シャープの調号はファ、ド、ソ、レ、ラ、ミ、シの順番でつきます。
この調号は3つシャープがついているので、ファ、ド、ソの3つにシャープがつくことになります。


調を見分ける時に注目すべきは1番右端にあるシャープ
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この赤い丸のシャープ、ソのシャープですね。


この右端のシャープの半音上の音がこの調号の長調の主音になります。
つまり、この調号の”長調の主音”はソのシャープの半音上、ラの音になります。

フラットの場合

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フラットではこの調号を例に挙げてみます。

これも前回説明しましたが、フラットの調号はシ、ミ、ラ、レ、ソ、ド、ファの順になります。
この調号は4つフラットがついているので、シ、ミ、ラ、レの4つにフラットがつくことになりますね。


フラットの調号を見分ける時に見るのは右から2つ目のフラットです。
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この赤い丸、ラのフラットです。

フラット系の調号では、この右から2つ目のフラットの音がそのままこの調号の長調の主音になります。
つまり、この調号ではラのフラットが”長調の主音”になります。

長調なのか短調なのかを突き止めて、調を見極める

これで最初にご紹介した調の見分け方・・・

  1. 調号を見て、長調の”曲の中心となる音”=”主音”を見つける。
  2. その曲が長調なのか短調なのかを見分け、調を見極める。

のステップ1はクリアです。

②の”長調なのか短調なのか?”は曲を実際に聴いてみてください。
最初の内は、明るい響きがしたら長調、暗い響きがしたら短調という理解で問題ないと思います。
(曲の実際の音から長調か短調かを理論的に見極めることもできるのですが、かなり専門的な話になってきてしまうので、もし詳しく勉強したいという人がいたらこの記事の最後にご紹介している書籍を読んでみてください。)

長調の場合

曲を聴いてみて、その曲が長調だったら、1.の作業で突き止めた長調がそのままその曲の調になります


すなわち・・・

  • シャープの例の時は主音がラの音だったので、ラ(=日本語で”イ”)の長調、つまり”イ長調”
  • フラットの例の時は主音がミのフラットだったので、ラのフラット(=日本語で”変イ”)の長調、つまり”変イ長調”

になります。

短調の場合

その曲が暗い響き=短調の曲である場合は、一度上記の見分け方で長調の主音を突き止めてから、その音から2つ下の音を見てみてください。(ただし、調号で♯や♭がついている音はつけたままで下がってきてくださいね!)
その音が短調の主音になります。



すなわち・・・

  • シャープの例の時はラ、ソ♯、ファ♯と2つ下の音に下がって、ファ♯(=日本語で”嬰へ”)が主音の短調、つまり”嬰ヘ短調
  • フラットの例の時はラ♭、ソ、ファ、と2つ下の音に下がって、ファ(=日本語で”へ”)が主音の短調、つまり”ヘ短調

になります。

【例外】ただし、これだけは覚えてしまってください!

ただ、この見分け方だと調号が何もついていないハ長調と、フラット一つのへ長調は見分けることができません。
なので、この2つの長調と、同じ調号の短調は覚えてしまいましょう。

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ハ長調/イ短調
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ヘ長調/ニ短調

まとめ

一部例外はありますが、調号を見るだけで簡単に調を見分けることができます。

  1. 調号を見て、長調の”曲の中心となる音”=”主音”を見つける。
    →シャープ系の調号は一番右のシャープの半音上の音、フラット系の調号は右から二番目のフラットの音
  2. その曲が長調なのか短調なのかを見分け、調を見極める。

前回の記事に、全部の調号の一覧を載せているので、この方法で全部の調号を見てみてください。

それではまた次回!
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